セミナー情報
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2021.06.25 セミナー情報
川崎市主催・下野毛工業協同組合でBCP講習会開催(実施報告)
6月23日に川崎市主催で、川崎市の中原区・高津区の境にある、下野毛・宮内エリアの中小製造業の協同国愛である「下野毛工業協同組合」会館において、BCP講習会を行いました。会場でのリアル公演とZOOMのハイブリッドで実施しました。
下野毛工業協同組合は、多摩川沿いにある地区に61社が集積している協同組合です。マスコットキャラクターとして萌乃香(ものか)がいるらしいです。(↓これ)ものづくりからきているのでしょうか。
この地区は2年前2019年の台風19号で、多摩川の水位上昇で多摩川への排水ができなくなり、1.0mの内水氾濫が発生した地域です。組合企業の多くが被災したそうです。このとき川崎市ではここを含め5カ所で同様の内水氾濫が発生しました。
今後も同様の内水氾濫は発生しうることと、多摩川が氾濫した場合にはさらに大きな被害が発生することから、川崎市が主体となって、地域企業で連携して災害対策に取り組むプロジェクトが昨年から行われています。今回の講習会はその一環で、個社のBCPの理解と策定を進めるために依頼されたものです。
みなさん真剣に聞いていただき、理解していただけたとは思いますが、小規模事業者も多く、そういうところにはフルスペックのBCPはハードルが高いかもしれません。そこで1ヶ月後の7月20日に、台風接近タイムラインの策定ワークショップを行います。タイムラインなら数人の工場であっても取り組むことができます。
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2021.06.19 セミナー情報
東京商工会議所江東支部「気象災害・大地震対策 BCP策定セミナー」(実施報告)
6月16日、東京商工会議所の江東支部で「気象災害・大地震対策 BCP策定セミナー」を行いました。またも緊急事態宣言中だったのでZOOMで行いました。ZOOMセミナーもさすがにもう慣れてきた感じです。
今回は気象災害・大地震のなかでも台風接近の直前にとる防災行動計画を見える化した、災害タイムラインに重点を置いてお話させていただきました。
台風などの災害を進行型災害といいます。進行型災害はある程度災害の発生が予想できます。そこで災害発生までの時間経過において、いつ、誰が、何をするかを計画したものを、災害タイムラインと呼びます。台風や大雨で言えば、警戒レベル1が出てから実際に災害が発生するレベル5までの間にとる防災行動計画とも言えます。
BCPの策定は自社にはハードルが高いと感じている方も、タイムラインなら1日もあればできてしまいます。その割に直前にとる防災行動なのでその効果は大きいです。ただしあくまで直前の防災行動による防災・減災対策だけなので、発災後の緊急対応(初動対応)やその後の事業復旧は含まれていないことに注意が必要です。
災害タイムラインに関しては、今回と同じ東京商工会議所江東支部において、7月14日にZOOMで策定ワークショップを行います。
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2020.12.16 セミナー情報
兵庫県豊岡市商工会「事業継続計画(BCP)策定セミナー」(実施報告)
12月14日に、兵庫県豊岡市商工会で「事業継続計画(BCP)策定セミナー」を行いました。
豊岡市は兵庫県の北部に位置し、京都から在来特急で約2時間。日本海に面しています。有名な城崎温泉があります。直前にNHKのブラタモリでも取り上げられましたね。
日本海に面し、一級河川の円山川が流れ、大半が森林の地形の豊岡市の災害リスクは、
・隣接する京丹後市沖の断層を震源とする大地震
・南海トラフ地震
・津波
・高潮
・円山川の洪水
・土砂災害
などがありますが、なかでも特徴的なのは「ため池の決壊」です。ため池は、農業用水確保を目的として江戸時代以前から造られてきました。現在全国に約16万のため池があります。
これらは、
・地震による堤体(ていたい)決壊
・大雨による越水・堤体決壊
で下流の住宅などに甚大な危険が及ぶ恐れがあります。
平成30年7月西日本豪雨では32カ所が決壊しました。全国16万のため池のうち、「防災重点ため池」(国が指定する、決壊した場合に下流域への影響が大きいため池)は63,722ありますが、西日本に偏っており、兵庫県は9,135と第1位となっています。ちなみに東京都の防災重点ため池は6、神奈川県は10です。
兵庫県では、ため池のハザードマップを作成しています。
たとえばこれは豊岡市内の「三谷池」というため池ですが、地図上のため池マークをクリックすると、浸水地域がわかるようになっています。