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知的資産経営
1 知的資産経営を知る
あなたの会社にもある知的資産
どんな会社にもその会社の魅力・強みがあります。市場での存在を認められている(つまり継続して事業を行っている)企業は、何らかの価値を顧客に提供しています。労働者に対してこの会社で仕事をしたいと思う価値を提供しています。投資家に対して魅力的な企業としての価値を提供しています。これらの価値を生み出す源泉が知的資産です。
「うちは下請仕事100%だから言われたことをやるしかない」と思っている会社にももちろん知的資産はあります。それが発注者が継続して発注してくれる理由です。
しかし知的資産は会社の中にいる人には見えにくいものです。普段あたりまえのこととしていることが、実は知的資産であったりします。でもせっかくの強みに気付いていない、あるいはたいしたことじゃないと考えているなんて、もったいないと思いませんか?
だからこそ知的資産は見える化して、経営者と従業員全員で認識を共有する必要があるのです。
3つの切り口で考える
知的資産は会社が持っている目に見えにくい強み(もちろん目に見えても結構です)です。次の3つの切り口で考えてみるとわかりやすいですね。
分類 | 意味 | 例 |
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人的資産 | 従業員個人がもっている強み |
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構造資産 | 会社が構造的に持っている、 会社に根付いている強み |
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関係資産 | 外部の個人・組織・社会等との 対外関係における強み |
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人的資産は従業員個人が持っている知的資産です。その従業員が退職などでいなくなったら、会社から無くなってしまいます。ですから人的資産は構造資産化するのが望ましいことになります。例えば事業に必要な資格をAさんが持っている状態は人的資産です。この資格を取得することを会社として奨励する制度(受験料会社負担、教育受講費用補助、社内勉強会など)がありそれにより継続的に合格者が生まれていたら構造資産になります。