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知的資産経営
2 知的資産を見える化する
まずは棚卸し・ワークショップを行ないましょう
なにはともあれウチの会社にどんな知的資産があるのか、ふだんは気付いていないものも含め棚卸しをしましょう。この作業にはSWOT(スオット)分析がお勧めです。
SWOTとは、会社の持つ強みStrength・弱みWeakness、会社を取り巻く外部環境の機会Opportunities・脅威Threatsの頭文字で、SWOT分析は、強み・弱み・機会・脅威を出して戦略の方向性を考えるフレームワークです。戦略立案のための一般的な手法なのですが、知的資産経営と非常に相性が良いのです。この作業で抽出した強み・弱み・機会・脅威、そこから導出した戦略方向性は、このあと見える化のカタチとして制作する「知的資産経営報告書」に反映されます。
この作業は、経営者の方だけで行なっても良いのですが、せっかくの機会なので従業員を交えたワークショップ形式で行なうのがお勧めです。従業員が経営を考える良い教育機会になりますし、モチベーションアップ効果も期待できます。「彼はそんなことを考えていたのか」というような経営者にとっての従業員の新たな発見に繋がるかもしれません。
ワークショップは3人~5人でチームを作って行ないます。4時間程度必要ですので、土曜日の午後などメンバーが集まりやすい日時に行ないます。 まず初めにSWOT分析を行ないます。参加メンバーがそれぞれ、機会・脅威・強み・弱みを出し合います。パソコンとプロジェクターを使って出していっても良いですが、会議室の壁に模造紙を貼り、機会・脅威・強み・弱みを書いた大型の付箋を貼付けていったほうが、全員が参加でき盛り上がります。 貼り終わったらそれぞれの付箋を書いた人がその意味を補足説明して全員で共有します。
次に付箋を別の模造紙に貼り直し、機会・脅威・強み・弱みのクロスする各領域において、戦略の方向性を検討します。これをクロスSWOT分析と言います。